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いやあしかし戸惑っている場合ではない。
日とか暮れたらシャレにならないからな。
とりあえず適当な方向に進んでみよう。
ガサガサ!
そう決心したところからまた新たな刺客が現れる。
茂みから音が聞こえたので、そちらの方を向いてみると。
「・・・・・」
「・・・・・」
茂みから出てきたのはクマを巨大化させたような生き物だった。
え~、いきなり死亡フラグっすか?
とてもじゃないが俺に倒せるようなやつじゃないぞ。
でもクマって逃げると逆効果じゃなかったっけ?
今はクマと見つめ合っている状況だが、まずはクマに敵意がないことを伝えなければ。
「さーせんした」
クマ相手に土下座する俺。
クマに土下座が通じるわけないだろって?
だって他に何も思いつかなかったんだもん。
「・・・・・」
俺が土下座してから数秒、クマが何かしてくる様子がないので、顔を上げてみる。
「ぐるるるるる」
俺が顔を上げた瞬間、スイッチが入ったかのようにうなり出し、俺を睨みつけるクマさん。
もりのくまさんなんていう歌があった気がするがあんな平和に済みそうもねえよこれ!
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