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「気にしないでください。困っている人がいたら助ける。それが人として当然のことですし」
そう言って笑ってくれる青髪少女。
やべえ、優しすぎて泣けてきたわ。
「そういえば自己紹介はまだでしたね。私はリリス。この森を抜けた先にある町イーティアのギルドで働いています」
自己紹介してくれる青髪少女もといリリスさん。
ギルドとかますますファンタジーっぽい感じが出てきたな。
リリスとか名前もそれっぽいし。
「俺は亮介っていいます。普通に呼び捨てでいいっすよ」
「亮介……やっぱりこっちの世界では聞いたことのない名前ですね」
不思議そうに話すリリスさん。
どうやら日本人の名前はこちらの世界では存在しないっぽいな。
「そうなんですか。あ、俺に敬語とか使わなくていいですよリリスさん」
「私の敬語は癖みたいなものですから気にしないでください。それに亮介も敬語とかさんづけはしなくていいですよ」
「そっか、じゃあ遠慮なく。少しの間かもしれないけどよろしくなリリス」
「はい、こちらこそよろしくお願いします亮介」
互いの自己紹介が終わり握手をする。
ああ、女の子の手って柔らかい。
もうこれでいつ死んでもいいや。
単純な男とか言われるかもしれんが、こんな美少女と握手なんて一生できないでしょ。
その後、二人で町に向かって歩き出す。
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