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バキ!
「ぶべし!」
ドンガラガッシャーン!
意外にも力の強いいじめっ子のパンチのせいで俺は吹き飛んでいくつかの机を巻き込んで尻餅をついてしまう。
うん、めっさ痛い。
軽く口から血出てるんですけど?
「はっ!なめた態度とってるからこういうことになるんだよ!」
満足気な顔をして俺に言ってくるいじめっ子A。
はいはいよかったね~。
君は本当に強い、それはわかったからさっさと俺の前から消えてくれ。
そう心の中で言ったつもりだった。
「な、なんだとてめえ!やっと口を開いたかと思ったら随分と生意気な口を利くじゃねえか!」
あ、どうも口に出してしまっていたみたいです。
「おい、野郎ども!どうやらもっと痛い目を見なきゃわからないらしい。やっちまうぞ!」
いや、何がわからねえんだよ。
お前のことなんて一つもわかりたくねえよ。
よし、今度はちゃんと心の中に留められたぞ。
なーんて悠長なことを考えていたおかげで、いじめっ子が5人に増えているではあーりませんか。
お母さん、どうやら僕の人生は詰んでしまったみたいです。
こんな親不孝な息子でごめんなさい。
まあ、俺母親の顔知らないんだけどね。
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