落ちこぼれの転生

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いじめっ子たちが出ていった後、クラスメイト達は何事もなかったかのように話し出したりする。 俺もとりあえずぶつかった机等をなおそうとする。 え?村田さんにお礼は言わないのかって? 別に頼んでないしいいかなって。 そこ、最低とか言わない。 そして机をなおしている最中、俺の目の前に村田さんがやってくる。 「ちょっと永田君、なんでやり返さないの?いつもやられっぱなしで悔しくないの?」 少しむっとした表情で俺に問いかけてくる村田さん。 いつもはこんなこと言わないのにどうしたのだろうか? 「いや別に悔しくないですし、やり返すだけ無駄なんで。それと村田さんもあんまり口を挟まないほうがいいですよ。あいつらに何度言ったって同じでしょうし」 そう村田さんに言って再び机をなおし始める。 「な!?永田君本当にそれでいいの?」 俺の態度に驚いたのか動揺している村田さん。 「いいんですよ。村田さんもこんなくだらないことにかまってないでもっと有意義に時間を使ったほうがいいですよ」 はたから見れば最低な人間だろう。 いやはたから見なくても最低な人間だな。
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