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さあどうやってこのフラグを回避しようか?
このルートくらいしか自分の家に帰るルートはないし......よし、ここは他人のふりをしてスルーさせてもらおう。
俺はそう決心し再び歩き始める。
「あ、永田君!ちょっと助けてよ!」
チンピラの後ろをこっそり抜けていこうとしたが見事に村田さんに見つかる。
「あ?なんだこの貧弱そうなもやしは?」
俺を見るなりいきなりもやし扱いしてくるチンピラ。
もやしなめんなよこら!
もやし安いんだぞコラ!
「あ、どうも村田さん、チンピラさん。僕のことは気にせずごゆっくりどうぞ」
そういってそのまま俺は帰ろうとしたのだが人生とはそううまくいかないもんで......。
「ちょっと待ちなさいよ!少しは助けようとする素振りくらい見せなさいよ!」
アーナニモキコエナーイ。
村田さんの声なんて一つも聞こえなーい。
「なんだなんだ?このもやしとはどんな関係なんだ?」
チンピラが村田さんに尋ねる。
ここで村田さんはとんでもない爆弾を投下する。
「このモヤシは......私の彼氏よ!」
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