宇宙模型

ある研究所の一室。ここでは、完成して観察が終わった宇宙模型がごみのように散乱していた。

「痛って、ったく、だれだこんな所に模型なんて置いたの」

白衣を着た研究者は、棚から落ちた太陽系と書かれた宇宙模型を拾い上げ元の場所に戻した。

「中身がメチャクチャだよ……」

瞬間、研究所が大きく揺れた。

棚にあった、多くの宇宙模型は、大きな揺れですべて地面に落ちる。

研究者は、ため息を吐くと

「俺には関係ないか」

と呟き部屋を後にした。