委員長が掻き乱す

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「すいません……それは、無理です」 有無を言わせぬ声色の彼女に、あくまで控えめに言葉を発する。 「何故ですか」 声を聞くかぎり、理解できない、といった感じだ。 まぁ、理解されても困るのだけれど。 "僕達"の問題は、他人に解るものじゃ無いのだから。 「今ならまだ間に合う筈です。だから――」 そのドラマの使い回しのようなセリフに言いようのない不快感を覚えるが、グッとそれを押し留める。 詮索するな。 何も知らない、赤の他人が。 「帰ってください。……そういうの、いいですから」 冷たく、言い放った。 部屋に引き返すためにドアに背を向ける。 「……部屋に入れてもらえるまで、ここにいますから」 そして、彼女の声を無視して、部屋に戻った。
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