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「か、柏崎…くん…?」
「久しぶりですね、山口さん」
無表情ながらも友好的に接してみたが、山口さんはその場に尻餅をついてしまった。
その目は、僕を見ているが僕を見てはいない。
まだ、彼は"あの時"のままなのだろうか。
「山口さん?」
「ぁ……!すま、すまん!!許してくれ!!悪かった……!」
一体それは"何時"の事に対する物なのか。
……まぁ、予想は出来てるけど。
土下座する山口さんを見下ろすと、感情が段々冷めていくのがわかった。
「……とにかく煩くて失礼しました。今後気を付けます。では」
「あ……」
委員長(だろう人)が何か言いたそうにしていたが、無視して扉を閉める。
ちらり、と委員長(っぽい人)を見る。
高嶺の花、というのが似合う感じの美人だ。
ちなみに僕のタイプは癒し系で何時も明るくてちょっぴりお茶目な感じの子だ。
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