黒乱の倉庫へ #2
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聞いた方がいいが… 「ちょっと、聡、いいか?」 俺は、りなを連れて聡と外へ出た。 「聡、聞くが女は喋れないのか?」 「…えっ…」 「……」 「りなは黙ってろ。大事な事だ。 それに、あの怯え方は酷い…」 「夏樹さんには、かないませんね」 聡は大きく深呼吸した。 「奈留ちゃんは、昔、いろいろあって、それが原因で喋れなくて、やっと落ち着き始めたんです。それも1年かけて…」
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