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ガサガサ……
ガサガサ……
パキッ!
「…………ん」
何か妙な物音と気配を感じ、えみりが目を覚ます。
ブルブルッと体が震える。
「寒……」
サクッ
「ぇ?」
喉が、急に冷たくなった。
「……はっ」
視界が暗い。
周りが木に囲まれているとはいえ、星や月の光がある。
真っ暗にはならないはずだ。
現に、えみりが眠りに落ちてしまう前までは、ここまで真っ暗では無かったはず。
(誰かが……私の前にいる?)
「……!?」
急に恐怖感がこみ上げてくる。
(誰!?)
えみりの意識がスーッと覚醒していく。
瞬間。
ヌルリ
先ほどから感じていた、喉の冷たさが抜けていった。
(熱い!?)
すると、今度は喉から下に広がる熱さ。
そして、
(痛い!)
ジワジワと広がる熱さと共に、激しい痛みがえみりを襲った。
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