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ハヤトはリナについて歩いていく。
暫く歩くと、リナが突然止まった。
リナ
「着いたわ、ここが私の家よ。」
ハヤト
「……は?」
リナに促されて見てみると、そこには三千院家並の豪邸が建っていた。
ハヤト
「ひょっとして、リナって金持ちのお嬢様だったりするのか?」
リナ
「ええ、これでもエンター家はこの国有数の上流貴族よ。」
ハヤトが呆けながら豪邸を眺めていると、リナが突然、
リナ
「門番に話はつけてきたわ。
さ、行きましょ。」
リナが歩いていくので、急いでついていく。
暫くすると、立派な扉の前で止まった。
リナ
「ここにお父様がいる筈よ、ついてきてね。」
ハヤト
「おう。」
リナがノックする。
リナ
「お父様、リナです。」
父
「入りなさい。」
リナ
「失礼します。」
ハヤト
「失礼します……」
ハヤトが扉をくぐり中に入ると、そこには短い黒髪の優しそうな男性が椅子に座っていた。
父
「おや?そちらの男の子は?」
リナ「彼はハヤト、ドラゴンに襲われていた所を助けてくれたのよ。」
ハヤト
「ハヤト・ユキカワです。」
父
「ハヤト君か、リナを助けてくれたようだね
ありがとう。」
そう言ってリナのお父さんが頭を下げた。
ハヤト
「頭を上げてください、俺には力があった、力を持つ者としての義務を果たしただけです
それに、上の者が簡単に頭を下げていては、下の者に示しがつかないでしょう」
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