152人が本棚に入れています
本棚に追加
ピピピピ…ピピ……
耳障りな携帯のアラーム音で目覚めると、まだボーっとする頭でゆっくりと支度を始める。
それが俺、櫻井魅澪(サクライミレイ)の日常だ。
ピンポーン!ピンポンピンポンピンポーーーン!!
「魅澪ー!おはよーう!」
……これもいつもの日常。
煩い…いつもいつも元気過ぎるんじゃない?煉は。
「煉……煩いよ。俺、朝は弱いって言ってるじゃん。何回言わせんの?」
「あぁー、ごめんごめん。まだ魅澪寝てんのかと思って」
そう言って笑う煉の顔からは全く反省の色が見られない。
絶対明日もチャイム押しまくるよ……はぁ。
「なぁ、そんなことより飯食いに行こーぜ」
そんなことって…。
このバカみたいに騒がしい奴は柏木煉(カシワギレン)。
まあ、バカみたいってゆうか実際馬鹿。
なんか席が近かったからなんとなく仲良くなった。
「みーれーいー。早く行こ」
「お腹減ってないから行かない」
朝から食欲なんて出ねえよ。煉はよく食うからな……。見てるだけで気持ち悪くなる。
「またかよー。まあいいや!じゃあ俺先行くな」
「うん、後でね」
そう言うと煉は小走りで食堂へと向かって行った。
よっぽどお腹空いてたんだな。
最初のコメントを投稿しよう!