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声をかけられたせいで時間をくってしまい、いつもより遅くなってしまったようだ。
そのせいで周りが随分と騒がしくなってしまった。
「キャー!!」
「魅澪様今日も素敵…」
「朝から見れるなんてラッキーだね!」
俺はアイドルかよって。
それに黄色い悲鳴に混じって野太い声も聞こえて気持ち悪い。
ここ男子校だよね?
まあ、1年も経てば大分慣れたけどさ。
それにしても煩い。それに疲れる。
……裏道から行こうかな。
そんなわけで(多分)俺しか知らない裏道から学校へ向かうことにした。
入学当初、広すぎて迷ってしまったときに偶然見つけた道。
何故かこの学校には森があるのだが、その中に裏庭へと続く道が隠れていたのだ。
この裏庭は様々な植物がありとても綺麗だし、更にベンチもあるので1番のお気に入りの場所。
入学当初のことを思いだし懐かしく思っていると、いつの間にか裏庭についていたようだ。
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