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「…確かにオレ達サラマンダーは他の四精霊がいなければ弱点である水を克服出来なかったかもしれねぇ。
だがな、人間と一体化することでオレ達はさらなる進化を遂げることが出来た!!
それを今! ここで証明してやる!!」
トカゲは両前足をゆっくりと上げ、直立した状態になる。 次いで二足歩行で雪女の前へと移動すると、トカゲは右前足を手を握るように強く握りしめ、雪女の腹部めがけて思いっきり殴った。 普通の人間が殴れば一瞬よろめくだけで済んだだろう。
だが雪女を襲った衝撃は、それを遥かに凌ぐほどに強かった。
「がっ…はぁっ!!」
雪女は大量の血を吐き出すとともに割れた窓から外の道路へと一気に吹き飛ばされた。
「バカ…なっ!!
何故…何故サラマンダーが直接的物理技を使うことが出来る!?」
トカゲは二足歩行のままゆっくり外へと出ると、雪女に近づきながら話し始めた。
「確かにサラマンダー含む四精霊は、本来ならば間接的特殊技しか扱うことが出来ねえ。
だがこの世界には知能が高く、尚且つオレ達にゃあ扱うことが出来ねえ直接的物理技を扱うことが出来る生物がいる。それは…」
「人間…」
「そういうことだ。 ま、どうやって一体化してどうやって直接的物理技を扱えるようになったのかだとかそういうのは面倒くせえから言わねえけどよ。 とにかく今からてめえをぶっ潰させてもらうぜ!!」
「そのようなこと…この私が認めるはずがないわぁあああああ!!!」
雪女の猛烈な吹雪が再びトカゲを襲った。
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