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「…オレがまたさっきのようなことの二の舞になるとでも思ったか? 残念だったな! 言っておくがここは“外”だ! その分このオレも暴れれるってもんよぉおおお!!!」
トカゲは両前足を握り締めると、目の前の地面を思いっきり殴った。
トカゲの拳は地を揺るがして地割れを起こし、周囲の空間を一気に荒れさせる。
だがそれだけでは雪女の吹雪に変化など微塵も起こらない。 それでもトカゲは拳を地につけたまま動こうとしなかった。
吹雪は遂にトカゲの前方2mのところまで迫り、再びトカゲを襲うと思われていた。
が、その時、荒れた地面からゴゴゴ…といった地鳴りとともにトカゲの前に何かが噴き出した。
それは…
「なっ…!!」
雪女は驚愕の表情を浮かべる。
「戦いってえのはな、常に周りを見て行動しなけりゃ生き残れないんだぜ…?」
地面から噴き出したもの…それは水だった。
もちろんトカゲが放ったものではない。
しかし、水が噴き出す原因の“元”は存在していた。
それは…
「マンホールだよ」
マンホールかrは凄まじい間欠泉の如く、大量の水が噴き出していた。
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