3人が本棚に入れています
本棚に追加
「もちろん知っています。ですので、神器にある細工をさせて頂きました。」
「細工?」
「はい。意志が強く、救世主となりうる素質を持ったものしか、見つけることができず、触れることが出来ないようになっています。」
なるほど、それなら自ずと世界が救われるということか。
「それなら安心だな。」
確かに安心だ。
しかしだ。一番聞きたいことを俺は神様に聞いていない。
「神様。俺はこのあとどうなる?何をすればいい?」
説明はしてもらったが、このままでは元の世界に帰ることも出来ないだろうし、かと言って不安定とか言っていた神界にとどまるのも不安である。
「それなんですけど、一つだけ神器を持った状態でこっちの世界で暮らしてみませんか?」
「暮らします!」
よっしゃ!最初はどうなるかと思ったけど、なんとかチート生活始められそうじゃないか。いや~良かった良かった。
「んじゃ、この腕輪をつけてみて。腕に馴染むはずだから。」
神様がどこから出したのか、手には銀色のブレスレッドがあった。
迷う必要なんかないからな、ささっと着けてチートゲットだぜ!
ブレスレットを腕に着けてみると、見事なまでに馴染んだ。
馴染み過ぎた。
ブレスレットが腕の皮膚に溶けるように吸い込まれていった。
最初のコメントを投稿しよう!