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ドサッ!
と重々しい音を立てながら、私はベッドから落ちた。
あの夢と、フローリングの床に叩きつけられた痛みによって、意識は覚醒した。
「あの夢か……久し振りに見たなぁ……」
そう呟く私は、何処だか悲壮的だったかもしれない。
「………………………」
俯せの状態から仰向けになり、天井を見上げる。
藍色の天井が見えるだけで、他はなにもない。
頭が重い。
体が気だるい。
こんな最悪の寝覚めははじめてかもしれない。
私は体を起こし、ベッド近くの棚に置いてある目覚まし時計を見た。
時間は三時。
始業の時間には早く、寝るにしては中途半端だ。
しかし、ここでしっかりと寝ておかないと授業中に眠たくなるかもしれない。
だから私はベッドによじ登り、シーツにくるまって目を瞑る。
あのお茶会の夢を見ないことを祈りながら、私は眠りについた。
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