ゴキブリ野郎は走り回る。

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ゴキブリ。昆虫鋼ゴキブリ目、シロアリ以外の総称。シロアリはゴキブリに含まれることはない。全世界的に種類は40000種ほど、日本には五十二種ほど、世界に生息しているゴキブリは1兆4853匹ほどと呼ばれている。日本には236億匹ほど、 全身が平べったく、狭い場所に潜みやすい姿をしており、頭部は胸部に隠れる。口は大顎であり食物をかじって食べる。複眼はあまりよくないが、長い触覚と尾尾が発達しており、暗い環境下でも的確に周囲を感知し、天敵(人間)食物(残飯)を敏感に感知して、脚もよく発達しており早いが、飛行能力は低く、短距離を直線的に飛ぶ程度。 菌類、樹液、朽ち木、動物の死骸となんでも食べる雑食性の生き物だ。やかて特に雑食性の強い種の中から寒さや食に困らない種が現れ人間の住環境に適応するゴキブリが現れ、体内に共生するタンパク質などのアミノ酸体窒素にとぼしい住環境でも生き残れる。残飯や動植物の残飯もだが、人間の髪の毛や垢も平気で食べ…………そこで俺は目を覚まし、全身の鳥肌が逆立っていた。 なんつー夢だ。身の毛もよだつ話だ。肩を両手で擦りながら頭を振る。どうして、俺がこんな夢を見るのかというとあの引きこもりの小説家もどきが、酔った勢いで永遠、ゴキブリの知識を語ってくれたせいだ。いや、どころか、俺のあだ名がオッサンゴキブリという不名誉極まりないものを小学生に呼ばれるのも、あの小説家もどきのせいだ。酔っ払ったあいつが大声で俺に向かってゴキブリ、ゴキブリと連呼したのが原因だが、昼間っから酒を飲んだ俺も悪いのだろう。それと同じようにあの小説家もどきも、ニートと呼ばれているのだ、ざまぁーみろであったが、今朝、見た夢の感触がなかなか消えないWikipediaの抜粋だとわかっていてもゴキブリの話なんて永遠、聞かされるなんて聞きたがる奴なんてほとんどいないだろう。 俺からしたら、人間だってゴキブリと同じだ。ごちゃごちゃ、ごちゃごちゃと寄り集まってあーだ、こーだといろんな物をむさぼり食うが、誰もが清潔で、高潔な存在になりたがる。自分よりも下の存在を欲しがって、それを見つけるとおもちゃをもらった子供のようにはしゃぐのだ。まぁ、それはいい。というか、どうでもいい、単純に俺の立場をちょっとでもいいものにしたいだけなのだ。 ゴキブリと呼ばれる自分が少しでもマシに思われたいだけなのだから、
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