第1章

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あれから2年が経つであろう。 少年は高校生になった。 そして全く『ジン』と遊ぶこともなくなった。 俺は忙しい……仕方ないんだ と言い訳をしながら。 それから高校初めての期末考査、頑張らなくてはいけない。 しかし少し前から違和感を感じていた。 『ジン』にあまり元気がなく、やつれているようにも見えた。 それから期末考査1週間前程になって、よく『ジン』が少年の入浴中に窓際まで来るようになっていた。 ニャー……ニャー と鳴いていた、今思い返すとなにか訴えているのではないかと錯覚できるようだった そして7月1日 『ジン』を病院に連れて行くことになった。 あまりにも疲弊しすぎていた。 少年は高校から帰ると母に 「『ジン』は入院だって、腎臓が弱っててアブナイ状況なんだって」 と言われた。 それを少年は楽観的に考えていた。 そしてその夜次の日に学校帰りに近くの喫茶店に集合してお見舞いに行って上げることにした。 少年はその話を聞いて部屋で英語のワークを終わらせて眠りに落ちた。
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