第1章

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次の日少年は、普通に学校に行った。 朝、外に出ても猫の姿はない 静かだな……と思いつつ学校でいつもどおりに過ごした。 学校が終わり約束の喫茶店へとペダルを走らせた。 喫茶店についたのは、5時過ぎくらいだろうか。 店内で母と祖母を見つけそこまで歩いた。 珈琲とフレンチトーストを頼みゆったりとしていると、5時30分を過ぎているのに気がついた。病院は6時まで、もう30分を切っていた。 病院は喫茶店から5分もしないところにありゆっくり行こうとすると母親の電話に着信が入っているのがわかった。 見覚えのない番号ではなかった。しかし電話帳には入っていない。 病院だ、3人が察した。 病院まで走る。 不意に祖母の言った「死んじまったんじゃないか」と言う言葉に人目を気にせず怒鳴った記憶があるが、定かではない。 病院に行くとすぐに医師が出てきた。 誘導されたところに行くと『ジン』は右手には点滴を打ち包帯で固定させられ、全く身動きを取らなかった。 いや取れなかった。 少年たちに気づいたのか体を伸ばし、カハッ……カハッ……と鳴けない喉を潰しつつ少年たちに何かを訴えていた。 母親と医師の話が耳に入った。 長く持っても1日や2日持てばいいほうでしょう……そう言っていた。 その時初めて少年は『ジン』に声をかけた 「無理するなよ……ゆっくり休め……」 この言葉をああやって解釈してくれるとは…… やっぱりコイツは利口だよ
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