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そのカフェには、ほぼ毎日顔を出す。
あの居酒屋で会ってからも顔を合わせていたが、
特にその話題に触れる事もなく日々は過ぎる。
ある日、彼の方から話しかけてきた。
「焼酎のロック、好きなんですね?(笑)」
「……!
あ、やっぱばれてた?」
「分かってましたよ」
距離が一気に縮んだような錯覚を覚えた。
「今度、一緒にどお?」
自分でも驚いた。
私は何故か彼を誘っていた。
「いいですよ」
「いつにする?」
「早い方がいいですよね(笑)」
あ、なかなかわかってる、この人。
そう、これは社交辞令のお誘いではない。
行くなら、さっさと日時を決めた方がいい。
それで決まらなければ、縁がなかったって事でスルーできる。
「次の月曜は?」
「いいですよ」
決まった。
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