第1章

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「ケータイ番号、聞いたっけ?」 昼休みのカフェで彼に聞いた。 「交換しとく?」 「うん」 レジに入り、メモに番号を書いて持ってきた。 「みなさん?鳴らしておいて」 「うん」 店にもどってケータイを鳴らした。 彼から電話はかかってくるのか、私はこれから毎日胸をときめかせながら待つのだ。 恋をする。 「!」 そうだ。 メールも大事なアイテムだ。 ショートメールでアドレスも送った。 とにかく、待ってみよう。 彼からの連絡を。 私は今、恋をしているんだ。
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