大樹の女神

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そんなことを考えている中、 マーテルは続ける。 「あの子は悪い子ではないのです… ただ感情に流され、周りが見えなくなっているだけなのです… お願いします!あの子を止め、救ってあげてくれませんか?お願いします!」 熱心に伝えるマーテルは目に涙を浮かべていた。 「その願い、承った」 マーテルは明るくなり何度も頭を下げた。 そして急ぐように 「では、早速お送りしますね」 と言ってまたゲートを展開させ、 先ほど見た魔法陣が足元に広がる。 ユウジ「いや、待て!どこに…………!」 どこに飛ばすのか、という前に返答が帰ってきた。 「シルヴァラントです」 ユウジはゲートに吸い込まれていった。 その場に残ったマーテルは目をつむりながら上を見上げ祈った。 「どうか、きっと……………!」
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