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目的地に到着するとそこには小屋?に近い家があった。
橋を渡ってその家に近づくと、その家の二階から『出来た!』と言う元気な声が聞こえてきた。
はて?どこかで聞いた声。
すると後ろの方で靴と石ころのすれる音が聞こえてきた。
振り返ると銀の髪に青に白の刺繍がはいった服、そして半ズボンの格好をした少年が息を切らして立っていた。
「あれ?お客さん?」
少年は目を丸にして呟いたかと思うと我に返り、急いで家の扉に走り寄り、
大きな声で誰かを呼んだ。
「おぉい!ロイドー!」
叫んで数秒、扉が開きどうしたのかという顔で少年が出てきた。
「どうしたんだジーニアス?まだ時間じゃないだろ?」
「(赤服に栗色の逆立った髪、
襟本から出た白い布帯…ロイド・アーヴィングで間違いないな……)」
俺の予想は確信に至った。
間違いなくここはテイルズオブシンフォニアの世界。
少し顔形は違っていても確実に似ている。
そう考えているとジーニアスと呼ばれた少年は焦りを伝える様子で訴えた。
「なに言ってるのさ!?
コレット達、もう行っちゃったんだよ!?」
それを聞いたロイドの顔から血の気が引くのが解った。
ロイド「なんだって!?嘘だろ?ジーニアス!」
ロイドはジーニアスの肩をつかみガクガクと揺らしながら言った。
ジーニアス「本当だってば!取りあえずイセリアに行こうよ!」
ジーニアスの言葉にロイドは頷いたかと思うと一目散に掛けていった。
俺の横をすれ違いざまに目があったが、かまっている暇じゃないといった様子で走っていってしまった。
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