シルヴァラント

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「ふむ、完全に出遅れたな…」 ひとり残されたユウジは腕をくみ、 後を追うかと考えようとした時に再び扉が開き、 中から背の低い髭のはやした男がのそっと歩いてきた。 そしてユウジを見つけたと思うと近づきつつ話しかける。 「オメェさん、誰だ?見ねぇ顔だな 見たことねぇ服装だし、どっからきた?」 怪しんで来るのはごもっとも。 俺のの着ている服は明らかにこの世界の人が着ている服とは異なっている。 「俺は……まぁ、旅人みたいなもんですかね? ここから立ち上る煙を宛に歩いてきたら到達したんだが…」 髭の男はその意図が伝わったのか警戒を緩めた。 「あぁ、伝わったようで安心たよ、ダイクさん」 そして髭の男(ダイク)の警戒が戻る。 「オメェ、何で俺の名を知ってんだ?」 おぉう、確かに会ったことも無いはずの人間が名前を知っているのはおかしい。 これ以上の言い訳事は通用しそうに無かったので正直に話すことにした。
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