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待ち時間の間、ふと墓石が目に留まった。
「(ロイドの母親の…たしかアンナさんの墓石か…)」
ユウジは墓石の前に立ち、祈った。
『ロイドを宜しくね……』
「!?」
行きなり聞こえた声に咄嗟に身構えたがその警戒も直ぐに押さえる。
「(……まさか)」
俺は再び墓石に自然を移した。
先ほどの声…もしかしたら。
そんなこんなで数十分が経過し、
ダイクは双振りの長剣をもってやってきた。
「ありがとう、とても助かる」
「材料が無くてな、こんなもんしか打てなかったが、オレなりの自信作ってとこよ!」
「自信作……大切に使わせていただこう」
そう言うと、コートにしまう。
「ロイドの力になってやってくれ!
頼んだぞ!」
「その依頼、承った!」
俺は走り出し、イセリアへと向かった。
その後方ではダイクが手を振っていた。
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