一通のメール

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その日、外では蝉が泣いていた。 窓外から聞こえる五月蝿い声を聞きながら、一人の少年がパソコンのキーボードを世話しなく叩いている。 その少年がいる書斎のような部屋には、 多いともいえない本棚に、寝床の代わりにしているソファー、最新型のテレビ。 棄ててあったエアコンを持ってきて修理・改造した超高性能なエアコン。 殺風景であるが、一人住まうに丁度良い部屋である。 メールを開き、内容確認を行う男は、 8年前におきた出来事をきっかけに何でも屋を営んでいる。 名前は[赤志 ユウジ] 何でも屋の仕事での名前では[ラドクリフ]と名乗っている。 何でも屋と言っても、犯罪に荷担したりの悪行は絶対に請け負わない、 良い意味での何でもする…といった自営業だ。 18ではあるが、厨二なことが大好きな健康男子である。
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