永遠の夏

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ジリジリと焼け付く暑さに、照子は手拭いで額の汗を拭った。 年々、年老いて行く体に、夏の暑さは必要以上に体力を奪って行く。 通い慣れた商店街を抜けて、左折すると細い路地が見える。 小さなお寺へと続く細い路地。 それほど距離がある訳ではないが、少し登り坂になっている。 若い頃は、スイスイ登って行けたが、最近ではそうも行かない。 路地の手前にある駄菓子屋で、息子が大好きなラムネを二本買い、店先のベンチに腰を下ろした。  
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