永遠の夏

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お寺の裏手にある大きな楓の木。 その足下に、息子が眠るお墓がある。 何時もの様に、備え付けのヤカンに湧き水を汲み、息子の墓へ向かうと、其処に1人の男が墓に向かい正座をしていた。 正装というには、薄汚れたスーツ。 坊主頭に剃り残しが多い不精髭。 初老の男が、墓に向かい深々と頭を下げた。  
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