甘くて、幸せ(3)

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「あっ…あの、あの、忍さん… 人が、み、見てます…!」 いや、休日のオフィスビルに人なんてほとんど存在していないんだけど… 見ているのは、さっきの旅行会社の社員の人ぐらいなものなんだけど…! 「いえ、私の方が気が利かなくてすみません。 こうすれば早かったね。 私には可愛い凜がいるんだよって主張しておけばよかった」 なーんて、肩を抱きながら囁いてくれる甘い人。 忍さん、凄くご機嫌。 私がヤキモチを妬いたことがそんなに嬉しかったのかな? 肩を抱かれたことなんて何年振りだろう… 元彼は手さえ、繋がない人だったな。 それなのに忍さんは今日一日で恋人繋ぎだけじゃなくて、肩まで抱いてくれる。 私がしてほしいコト、たった一日のお出かけで全部叶えてくれる…
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