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「あっ…あの、あの、忍さん…
人が、み、見てます…!」
いや、休日のオフィスビルに人なんてほとんど存在していないんだけど…
見ているのは、さっきの旅行会社の社員の人ぐらいなものなんだけど…!
「いえ、私の方が気が利かなくてすみません。
こうすれば早かったね。
私には可愛い凜がいるんだよって主張しておけばよかった」
なーんて、肩を抱きながら囁いてくれる甘い人。
忍さん、凄くご機嫌。
私がヤキモチを妬いたことがそんなに嬉しかったのかな?
肩を抱かれたことなんて何年振りだろう…
元彼は手さえ、繋がない人だったな。
それなのに忍さんは今日一日で恋人繋ぎだけじゃなくて、肩まで抱いてくれる。
私がしてほしいコト、たった一日のお出かけで全部叶えてくれる…
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