甘くて、幸せ(終)

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眉を下げて申し訳なさそうな顔。 今日はあの旅行のパンフレットを貰ったあと、忍さんがよく通っているという緑の多い緑地公園に行った。 ……ここ、来たことある…… 前に忍さんに突然会いに行った時に、忍さんと会いたくても会えない寂しさで一人で黄昏ていた公園だ。 なんてことを本人に言えるわけもなく、必死で初めて来た感をアピールした。 かなり怪しがられたけど…… それでも普段は二人でゆっくり公園をお散歩するなんてことは出来ない私達。 これだけでも充分過ぎるくらいだった。 なのに、忍さんはいつまでも申し訳なさそうにしていて… 「もう、忍さん何度言ったらわかるんですか? 私は…」 「二人でいれば何をしてても幸せ…ですよね? もちろん私も一緒の気持ちですよ」 忍さんから言われると… 堪んないや。 どうしよう、照れる…!
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