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ニヤける顔を必死に耐えようとすると、口が変な形に動いてしまうから忍さんの腕に顔を埋めて隠してしまった。
あっ、大好きな香りがする。
いいな、スンスンしちゃおっかな…
「凛、前を見なさい。
転びます。危ないですよ」
「…………はぁい」
うん、忍さんの言ってることは間違いない。
間違いないんだけど…
いい加減、子ども扱いやめて欲しいよ。
少し拗ねた表情で見上げてみた。
そこには少し意地悪そうに笑っている顔。
もう、どこまでも余裕だ、忍さんは。
それでも引っ付きながら帰ってきたタワーマンション。
何度みても首が痛くなる位高い建物、住んでいるセレブな方々、高級感ありまくりの内装。
こんな場所に、私、本当に住むことになるのかな…
場違いな感じ、しまくりなんだけど。
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