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「私もあなたのこと、心から愛しています。
...私を選んでくれて、ありがとう」
...言えた。
よかった、ちゃんと言えた...
緊張したけれどちゃんと伝わったよね?
ホッとした瞬間、今まで緩んでいた忍さんの腕に急激に力が入った。
力強く抱きしめられたかと思うと、そのまま覆い被さってきてあっという間に背中にはシーツの感触が伝わってきた。
「し、忍さん...?」
「全くあなたという人は...
どれだけ私を惚れさせれば気が済むんですか??」
困ったような物言いだけど本心じゃないよね?
声を聞けばわかる。
だって毎日電話で聞いているもん。
嬉しいときも、疲れたときも。
辛いときも、恋しくなるときも...
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