甘くて、幸せ (2)

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「よし!これで完了!」 二泊分の荷物を詰め込んだキャリーをゴロゴロと転がせながら、家を出発した。 今回先に送った荷物は、二人で使う食器類や調理器具。 向こうでご飯を作る時、必要最低限の物しか置いていないから、いつもご飯を作る時に苦労していたんだ。 先に荷物を届けていたから、忍さんはもうキッチンに収納していてくれて、 『食事、楽しみにしてます』 って電話で言ってくれた。 早速、向こうに着いたらご飯の準備をしよう。 近くのスーパーはもう何度も行ってチェック済みだから、いつでも作れる。 忍さん…喜んでくれるかなぁ? 大通りまで出て、タクシーに乗るために待っていたらスマホからメールを知らせる着信音。 誰だろう?って鞄の中からスマホを取り出すと…
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