第1話 目覚めたらそこは異世界だった。

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ーマキナー 「あーもう!なんなのよ、あの男!」 私はイラついていた。 それも全てあの男のせいよ。 私を助けてくれたことは感謝してるわ? でも、あの助け方はないんじゃない? あのグリズリーを素手で、しかも一瞬で倒した。 つまり、もっと早く助けてくれてもいいんじゃない? 生きて帰ってこれたから、本人に文句は言わないけど。 何者?あの男? 街に着くまでに聞こうと思ったのに流されるし。 街に入るときに盗み見ようと思ったら、不法侵入してどっか行っちゃったし。 あいつが倒したグリズリーも私のアイテム袋に入ってるし。 あいつに言わずに換金してしまうのも悪いからしないわ。 あの男変なのよ。 黒髪、黒い瞳で身長は160ぐらいで、名前はキサキ。 顔はいい方だし、中性的で、子供っぽい。 それぐらいしかわかっていない。 小さいし、子供だったのかもしれない。 そんなことはどうでもいいわ。 絶対問い詰めてやる。 でも場所がわからなきゃ意味ないわね。 このグリズリーも渡さなきゃなのに・・・。 ・・・なんで自分のアイテム袋にいれないのかしら。 こんな獲物を人に預けたら盗まれて当たり前。 もしかしてアイテム袋ないんじゃない? だったらお金をどこかに入れてれば、カチャカチャ音が鳴るはず。 荷物も持ってなかったし、たぶんお金を持ってない?
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