0人が本棚に入れています
本棚に追加
黒熊、現代では見ない鎧、森に生えてる見たことない草や花。
深く考えなかったが、今となってはおかしい。
貴咲はここが地球ではないと考える。
海外旅行にも言ってないのに、異世界旅行とか笑えない。
でもこの能力があってよかったと感謝した。
貴咲は日本にいた時からおかしな力を持っていた。
それは動物の体の仕組みや状態などを詳しくなるのだ。
体の悪いところ、それを治すツボやグリズリーの時のように体の脆い所や弱点。
全てわかってしまうのだ。
だからグリズリーの首を簡単にへし折れた。
そしてこの力はこの世界で生きるために必須だと思う。
貴咲は少し、武道を習っていたが、いつも危険に晒されているこの世界の人には通じないだろう。
だからこそあるものを最大限に使って、生き抜くしかない。
生きないと楽しいことができないと貴咲は決意を固めた。
最終的に楽しむことに行ってしまうのは、やはり貴咲だからだろうか。
「ねぇ!あんた!!」
と女性は貴咲を呼んだ。
「・・・」
貴咲は華麗にスルーを見せる。
「無視しないでよ!あんたよ!あんた!!」
今度は貴咲を指さして、叫んだ。
貴咲ああまりのうるささに顔をしかめる。
「僕はあんたって名前じゃないよ」
「わかってるわよ!あんたの名前知らないからそう呼んでるのよ!だったら名前教えなさい!」
「じゃあ、君の名前も教えてよ。」
「私?私はマキナよ!マキナ・アスターよ!」
「ふーん。」
「名前聞いといて興味なさそうにすんなー!!」
マキナの声が森全体に響いた。
最初のコメントを投稿しよう!