第1話 目覚めたらそこは異世界だった。

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「へぇーここが、その、なんだっけ?」 「ファーブルよ。」 「そうそう。ファーブルね。君の話に出てきたけど大きいね。」 しばらく歩いて、大きな街についた。 その間にマキナからいろいろなことを聞いた。 「ここらへんじゃ大都市って言われてるからね。キサキが来たことないのが不思議なぐらい。」 貴咲にとってはこの世界では始めての街なので、来たことないのは仕方がない。 そんなこと知らないマキナは不思議がっていた。 街に近づくと大きい門には門番がいた。 門番は悪い人を中に入れないこと、街を守ることなどの仕事がある。 つまり出身や身分などが不明と答えるしかない貴咲は絶対止められる。 「マキナ、先に街入ってて。」 「なにかするの?まぁいいわ。」 とりあえずマキナを先に行かせ、行動に入る。 門番がマキナの身分を調べているときに横からこそっと通り抜ける。 マキナにはジト目で見られたが、門番に見られなければ大丈夫。 門番の体の動きを能力で先読みして、視界に入らないように移動する。 マキナという囮がいたから簡単に侵入することができた。 門番が2人だったら即アウトだった。 そうして街に入った貴咲はまだ門番に捕まっている囮ことマキナを無視して街の奥に進んだ。 貴咲はそのまま図書館に行った。 この世界のことを知らないといけないと思った。 まずは安全のためにあの変な動物のことと人間の武器のこと。 貴咲はそれ関連の本を根こそぎ読んだ。 何時間経ったかわからないが、ある程度わかった。 まずは人間について。 様々な人種があるらしい。 人間、亜人、獣人、魔族、エルフ、ドワーフ、ドリアードなどなど。 ぜひ全種類と会ってみたいと貴咲は意気込んだ。
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