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『よし、迷子なら交番まで案内するよ。俺がタイーホされるかも知れないけど』
『柏崎怜也さん16歳、県立松原ヶ内高校1年C組10番、家はあそこの青い看板のビルの303号室、両親と妹の4人暮らし、月のこずかいは5000円ですか』
なんだいきなり。小遺いの額まで知ってるとは、当てずっぽうで言ってるんじゃないな……背中に冷や汗が流れるのを感じた。
『どうしてそんなこと知ってるのかな?』
『ですから、守護霊のジョン=ヨハネス・イヴァンC世さんがそうおっしゃっているんです』
――それ3人とも同じ人! あとCって何!?
『さっき悪霊って言ってなかった? あと俺の守護霊は何人なの!?』
『隣の席の笹倉咲さんが好きなのですね。理由はロリババアキャラのAV女優桃原佐紀と名前と顔が似ているから……?』
『何か要求があるなら言って下さい何でもしますから!』
『何ですか口リババーって。美味しそうですね。それとも7人の盗賊ですか』
――それはアリババだし盗賊じゃないし数違うし。
『やめて下さいそれを知られたら社会的に死んじゃいます!』
大声で言うことでもないのに何故か声が大きくなっていた。
『社会的に死ぬ……面白いことを言いますね』
『はい?』
『それよりえーぶいじょゆーてなーに?』
『それはまだ知らなくていいですそれより早く目的を言って下さい!』
『そんなに慌てなくても、この時間この場所には誰も来ません。18金のビデオを中学生が見るなんてよくある話しです』
――時代遅れだけどなんか高そう!
『知ってるなら聞くなよ! あと高校生な! どっちにしろタメだけど!』
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