ふたり色

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―――――朔夜 春の暖かい陽気についつい眠気を誘われるそんな昼下がり、昼休みになったからさっさと飯を食って軽く寝ようかなぁーとか考えてたら後ろから誰かが勢いよく飛びついてきた。 「授業おわったぁあああああwwww腹減った! ハラペリーニョっすわwwwwうはwwwww」 耳元でギャーギャーわめくこいつは隣のクラスの岡本奈月、でも本名で呼ばれることは少なくて何故かみんなこいつのことをメリーと呼ぶ。 なんだその変なあだ名って思ったが、以外に口にするとしっくりきたので俺もそのあだ名の方で呼ばせてもらっている。 まぁ、今はそんなことどうでもいい。 「自分のクラスで大人しくしてろ、このボケ!」 「ええええ?? そんなつれないこと言わないで下さいよぉぉぉwwwあたしがどれだけこの時間を心まちにしていたことか!! メリーシュル・メリタニアが命ずる!! あたしに全力で構えぇぇええええええ!!!!」 「断固拒否だ!!」 「ええええ!! かまえーー!!かまえよーーー!! 寂しいんですよぉぉ!!」 入学式の日に、通学路の桜並木でぶつかったのが俺の運の尽き。こいつは俺の何が気にいったのか知らないが、違うクラスだっていうのに毎日のようにこうして俺にくっついて甘えたがる。 「がある日wwwww貧しい生活にwww倒れる名付け親wwwww」 読心術!? 「そんなことはどうでもいいんです、それよりも考えてくれました? 新しい部活の話?」 「お前が部長でなんか立ちあげるとか言ってたやつか?」 「ザッツライト!! 全然何するか決めてないですけど取りあえず朔夜さん副部長は確定ですから!」 「そうか」 「おっおっおっ?」 「拒否!!」 「それをさらに拒否wwwwwはい残念wwwww朔夜さん副部長確定でーーすwwww」 「うぜぇっての!! 俺は絶対にそんなもん入らないからな!」 「えぇー……」 「いいからさっさと飯食うぞ! 俺は腹へってんだよ、さっさとしろ」 「ぷぷぷ……」 「なんだよ?」 「なんだかんだ言ってやっぱり朔夜さんは優しいな! ってwww」 「な!? んな訳あるか!?」 俺と彼女の日常は大体こんな感じだ。 ……実はそんなに嫌じゃない。
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