学校へ行こう

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いつものように涼しい部屋で、いつものように起きる。 低血圧のくせして1日中なにもしてないから目覚めはすこぶる良い。 1日1日が消費されていくカレンダーを虚ろ眼で数分間眺めるのが常になっていた。 7月19日。 いつもと変わらず、腐った毎日が始まる。 今日も今日とて笑顔の母親を送り、たまにしか帰ってこない父親を労い自室へ戻った。 「何が“お疲れさま”だよ……バカ野郎」 何もしてない俺がよくそんなことを言えたな。 家に帰ることすらできないで働いてる父に、よくそんな簡単に言えたな。 耳に届く自分の声は枯れている。 現実から逃げることすらしてない俺が、親を労うなんておかしい。
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