1人が本棚に入れています
本棚に追加
午前7時。
クーラーの涼しい人工風が充満する暗い部屋。
ロールカーテンで遮れない程の陽光が俺をつつくせいで目が覚めた。
「────はぁ……」
夢に魘されていたのか、寝汗で肌がペタペタと気持ちが悪い。
自然と出た溜め息は、ハンガーに掛けてある中学の制服へと吸い込まれる。
あれに袖を通さなくなってから……いや正確には学校へ行かなくなってからか、今日で67日目。
すっかり不登校が常になっちゃったな。
渇ききった苦笑が勝手に漏れて、俺は自室を後にした。
最初のコメントを投稿しよう!