舞園 夏希に希望はない

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ベッドに座り、しばらく制服を見続けて放心する。 気がついたかのように、棚の体温計を取り出して、脇に挟む。 いつからこんなに腐ったんだろう。 いつから俺は向上心というものがなくなったんだろう。 いつから学校へ行きたくなくなった? ……いつから死にたいと思っただろうか。 将来なんて真っ暗だ、この部屋なんか比較にならないくらい。 俺と同い年である14歳がなんで未来を楽しみでいられるの? この先は俺が受けてきたイジメなんかよりも辛いことしか待っていないと思ってる。 そんな中に、笑顔でいられるほどの楽しみなんて見付けられる気がしない。
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