1人が本棚に入れています
本棚に追加
シャボン玉が弾けるように俺の意識は現実へ浮上する。
寝たままに見たカチカチ鳴る時計の針は、正午を指していて、いつのまにか眠っていたことに気がつく。
嫌な夢を見た気がする。
頭の中には、クラスメイトの影がちらついていた。
そんなこと意識したくもないのに、俺の頭は関係なく働く。
意識的に考えることをやめた。
そして俺は暗い部屋に唯一の光源へと向かう。
フラフラとした足取りでイスへ座り、キーボードを叩く。
一瞬画面に映った俺の目は、虚ろで真っ暗な色をしていた。
最初のコメントを投稿しよう!