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紬に生きる
5 稀に出る摺り込みは楽し腰痛を忘れて一色一色が命
6 紬とう反物の中に溶け込みし工芸士の技をわれは知りうる
7 紬加工少なくなりて一人減り二人減りして古参となりぬ
8 下請けに五十年励み家ひとつ持たざる工芸士野放図なりて
9 着用の機会なく眠る妻の紬最初にわれの手になる一品
2011年「塔」2月号掲載 選者 小林幸子
当時は『塔』の会員でありました。10首出して五首採られて五首没となる
評のいただけるのは大勢の中からひとりで二年間で一首のみでした
2014年7月8日
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