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( ・∀・)「……」
薄暗いアトリエに、モララーは立っている。
最近よく眠れないせいで、彼の目の下には隈が出来ていた。そのせいか、風貌もどことなくやつれて見える。
モララーの虚ろな目が捉えているのは、「彼女」の絵。こちらを見て優しげに微笑む彼女が、今は背筋を冷たくさせる。
モララーは絵に歩み寄ると、指でそっと表面をなぞる。
( ・∀・)「僕は、君を愛するあまりに狂ってしまったのかな……?」
語りかけるも、彼女は優しく微笑むだけだ。何も答えてはくれない。
そのはずだった。
「……モララー?」
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