Day00 出会いの日

7/9
前へ
/11ページ
次へ
彼女は俺の弱みを握っている。 それは…… こちょこちょ、だ。 「よし、じゃあ、言おう!」 「わかった!言うから早くその手の動きをやめろ!」 「言うまでやめなーい」 彼女はこの上ない笑顔で話しかける。 「わかったわかった!あれだよ、さっきのさ、友達に話したこと……悪かったなって」 「え?なに?あんなこと引きずってたの?」 「あんなことって……だって恥ずかしいだろ?」 「んーそりゃ私がいるところで言われたら恥ずかしいからヤだけど、男ってそういう生き物だから影で言うのはいいんじゃない?」 「あ、そうでございましたか。根性太いな……さすが陸部」 「はい、つまんない内容だったからこちょこちょ5秒の刑♪」 「ちょ、まっ」
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加