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彼女は俺の弱みを握っている。
それは……
こちょこちょ、だ。
「よし、じゃあ、言おう!」
「わかった!言うから早くその手の動きをやめろ!」
「言うまでやめなーい」
彼女はこの上ない笑顔で話しかける。
「わかったわかった!あれだよ、さっきのさ、友達に話したこと……悪かったなって」
「え?なに?あんなこと引きずってたの?」
「あんなことって……だって恥ずかしいだろ?」
「んーそりゃ私がいるところで言われたら恥ずかしいからヤだけど、男ってそういう生き物だから影で言うのはいいんじゃない?」
「あ、そうでございましたか。根性太いな……さすが陸部」
「はい、つまんない内容だったからこちょこちょ5秒の刑♪」
「ちょ、まっ」
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