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美晴も天宮も、 よろしく、と挨拶をする。 「あの…、ニックさんは 日本語話すの上手なんですね」 「ニックでいいよ。 日本語は、 サーヤとシュウが教えてくれたから、 ペラペラだよ。 英語を使ってなくて、 安心したろう?」 ニックは冗談めいて、美晴に笑う。 「よかったわ。 あたし、英語はあまり得意じゃないの。 サーヤって、霞月さんのこと?」 「そうだよ。 サクヤって呼びずらいからね」 へえ、と美晴は小さく納得する。 響きがかわいくて、 なんだか朔也にぴったりだった。 「彼女は?」 ニックが瑠哀に向く。 「美咲瑠哀(みさきるい)です。 初めまして」
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