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そうなる前に、挨拶にでも行きましょうか。 他の女に目を奪われないように、 少々、派手に挨拶をすべきでしょうね」 「何をするつもりだ?」 「今夜、街に下ります。 あの男がいつも出入りしているクラブに行って、 挨拶をしてきましょう。 必ず、餌に食らいついて来るはずです」 「大した自信だな」 「まあ、そこら辺は。 しばらく見張りをお願いできますか? 私が出る前に、もう一度、 あの男の確かな居場所が知りたいので」 「わかった。 それは、任せておけ。 だが、無茶はするなよ。 奴は、そう甘くない」 「気をつけましょう。 今日は、まだ下調べですから、 私の後ろにはつかないでください」
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