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ここに来る時、瑠哀たちは電車を使った。
柊也は先に来ていたらしく、
天宮は美晴たちの夏休みが始めるのを待って、
一緒に来た。
その列車の中で、
美晴が不意に言った一言で、
瑠哀はその思いもよらぬことに驚愕した。
「―――そう言えば、
霞月さんは、もう、
伊豆に行ってるんでしょう?
一人でつまらなくないのかな」
「先に行ってると言っても、
昨日かおとついに出たばかりだから、
そんなに退屈してないだろうさ」
「霞月――?!」
美晴は瑠哀を振り返る。
「あれ、言ってなかったっけ?
天宮さんの友達で、
あたし達を招待してくれた人よ。
霞月柊也さんって言うの。
霞月さんは私達より先に行って、
あたし達が来てもいいように、
準備してくれているんだって」
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