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「ふむ……、どうやら本当に異世界のようだな」
見知らぬ森の中で、俺こと、篠崎悠真(しのざきゆうま)は呟いた。
目の前ではオタク、高宮伸司(たかみやしんじ)がドラゴンと命を懸けて鬼ごっこをしているが、そんなのは今の現状に比べたら些細な問題だ。
「さて、これからどうするべきか…」
「いやいやいや、冷静に考えてないで助けてよおおおおwww 俺このままじゃピチュッちゃううううぅぅぅwwwwww」
何やらオタクが騒いでいるがいつもの意味の分からない発作だろう。関わらないようにしなければ……。
とりあえず、移動するしか無いのだが、残念ながら何処へ向かって歩けばいいかも分からない。
しらみ潰しに歩くしかないか……。と、考えていると、ポケットの中でスマホが振動しているのに気が付いた。
取り出してみると、画面には、
『全能で偉大なる神様』
と表示されていた……。
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